以前、日本に住んでいる外国人向けに、在留資格のオンライン申請について記事を書きました。
今回は在留資格更新のオンライン申請〜在留カードの郵便受け取りのフローをご紹介します。
審査メールが届く
オンラインで申請後、今回は4通メールが届きました。
1通目:【在留申請オンラインシステム】申請受付完了のお知らせ
2通目:【在留申請オンラインシステム】申請受付番号のお知らせ
3通目:【在留申請オンラインシステム】審査完了に関するお知らせ
4通目:【在留申請オンラインシステム】在留カード・就労資格証明書送付に関するお知らせ
1通目:【在留申請オンラインシステム】申請受付完了のお知らせ
1通目は「受付完了」と書かれており、申請が受付されたことへの確認メールです。
在留カードが届くまでは全てのメールは保存しておきましょう。
2通目:【在留申請オンラインシステム】申請受付番号のお知らせ
2通目は「受付番号」と書かれたメールです。
1通目と少し似ていますが、1通目には仮の受付番号が書かれており、2通目に実際の申請受付番号(●オンE×××××××)が書かれています。
申請受付番号は後のステップで使いますので、必ず確認してください。
3通目:【在留申請オンラインシステム】審査完了に関するお知らせ
追加で書類の提出が求められる場合や混雑状況によっては1ヶ月以上かかることもあるようですので、完了メールが届くまで待ちましょう。
今回は2週間ほどで審査完了メールが届きました。
郵送までの流れ
ここからが少し手間なので注意してください。
郵送までの流れをまとめてみました。
項目毎に解説していきます。
- 自宅郵送する書類を準備する
- 郵便局郵便局の窓口で収入印紙を購入する
- 郵便局記入台で、手数料納付書に収入印紙を貼る
- 郵便局再度窓口に行き、今回郵送する封筒と送付用封筒に簡易書留分の切手を貼ってもらい、切手代を支払う
- 郵便局今回郵送した封筒の受領証をもらう
郵送する書類を準備する
審査完了メールを受け取ってから14日以内に必要な書類を簡易書留で郵便局から送ります。
※簡易書留については後述します。
郵送書類
郵送書類は申請内容によって違いますので、メール内容をよく確認しましょう。
○在留資格変更許可申請・在留期間更新許可申請の場合
・在留カード送付用封筒
・手数料納付書
・申請人が現在所持している在留カード(原本)
・申請人が現在所持している指定書(該当者のみ)
○就労資格証明書交付申請の場合
・就労資格証明書送付用封筒
・手数料納付書
・申請人の在留カード・特別永住者証明書のコピー(持っていない場合は、旅券の
身分事項ページのコピー)
郵送用封筒
書類を送るためには封筒が必要です。
今回は在留期間の更新なので、在留カード送付用封筒、手数料納付書、在留カードの3点が入る封筒でOK。
私は長形3号・洋形長3号(120mm×235mm)の封筒を使いました。
申込書や請求書でよく利用される大きさです。
郵送はサイズ・重さで料金が決まるので、この封筒が安くちょうど良い大きさなのでおすすめです。
重要書類を郵送するので、できれば頑丈で中身が透けない封筒をおすすめします。
メールの本文に送り先住所が書いてありますので、書いてある通りに書きましょう。
英語表記もOKです。
注意点としては、封をせずに郵便局へ持っていくこと。
次に説明する送付用封筒と手数料納付書は郵便局で対応する必要があるからです。
送付用封筒
送付用封筒は、先ほどの私たちから郵送する封筒ではなく、出入国管理局が私たちに在留カードを送るための封筒のことを指しています。
オンライン申請サイトで登録した住所と宛先(申請者の名前)を封筒に書きます。
裏側に申請受付番号(●オンE×××××××)を書きます。
また、送付用封筒には切手を貼っておかなければ出入国管理局は私たちに郵送してくれません。
サイズ・重さで郵便料金が変わりますので、どちらの封筒も切手を貼らず、封をしないで郵便局に持っていきましょう。
手数料納付書
在留資格の手数料は、銀行振込や現金払いでの対応はしていません。
収入印紙という、簡単に言えば「公的な証明書にお金を払いました」という切手ほどのサイズのものを購入し、それを納付書に貼り付けます。
「収入印紙って何!?」と疑問に思うと思いますが、話が長くなるので今回は説明は省きます。
興味のある人は調べてみてください。
収入印紙の買い方、貼り方は後で説明しますので、手数料納付書をダウンロード・印刷して必要事項を記入しておきましょう。
在留期間更新許可・在留資格変更許可:4,000円
就労資格証明書交付:1,200円
指定書
指定書は全員が対象ではなく、在留資格が「高度専門職」、「特定技能」、「特定活動」の方で交付を受けている場合のみ、指定書をパスポートから外して送付します。
パスポートは郵送しないよう注意してください。
郵便局の窓口で収入印紙を購入する
郵送する書類の準備ができたら、郵便局へ行きましょう。
最寄りの郵便局を探す場合はこちらで確認できます。
先ほど話で出てきた収入印紙を郵便局の窓口で購入します。
コンビニでも購入できますが、普通のコンビニでは200円分の収入印紙しか在庫がありません。
そのため、4,000円分購入するとなると、手数料納付書に20枚の収入印紙を貼ることになるのであまりおすすめしません。
郵便局で必要な金額の収入印紙を購入した方がスマートです。
また、収入印紙は現金払いのみでクレジットカードやPay系の支払いには対応していません。
記入台で、手数料納付書に収入印紙を貼る
収入印紙を購入したら、郵便局内にある記入台(テーブル)で手数料納付書に収入印紙を貼り付けます。
記入台には水で湿ったスポンジが置いてありますので、収入印紙の白い側をスポンジに押し付けて湿らせます。
湿った状態で手数料納付書の「印紙」と書いてある場所(画像の赤枠)に貼ります。
もし収入印紙が複数ある場合は枠からはみ出ても構いませんので、収入印紙どうしが重ならないように貼り付けます。

窓口で簡易書留として2つの郵便代を支払う
手数料納付書に貼り付けた収入印紙が乾いたら、送付用封筒以外の書類を封をせずに郵送用封筒に入れます。
郵送用封筒と送付用封筒の2つを持ってもう一度郵便局の窓口に行きます。
「2つの封筒に簡易書留分の切手を貼りたいです。1つは返送用です。」と伝えてください。
「送付(返送)用の封筒はどのくらいの重さでしょうか?」と聞かれたら、「郵送用と同じくらいです」と答えましょう。
郵送料金を支払ったら、その場でのりを借りられますので、送付用封筒を郵送用封筒に入れて封をします。
最後に書留郵便の受領証を受け取ったら完了です。
郵便料金の決まり方
郵便料金は封筒の大きさと重さで決まります。
サイズの小さい封筒(定形郵便物)は25g以下で84円、50g以下で94円です。
今回の在留資格更新の場合は、郵送用封筒は郵送物が多いため94円、送付(返送)用封筒は在留カード2枚のみだったため84円でした。
簡易書留とは?
簡易書留は、通常の手紙やハガキと違い、追跡できるサービスです。
万が一、郵送中に中身が破損したり、郵便物そのものがなくなった場合に最大5万円まで補償されます。
通常の郵送料金に+320円する必要があります。
結果として今回の郵送料金は次のようになりました。
郵送用封筒
【普通郵便】94円切手+【簡易書留】320円切手 = 414円
送付用封筒
【普通郵便】84円切手+【簡易書留】320円切手 = 404円
送付用封筒が少し重く、不安な方は郵便料金を94円(50g以下)でも良いかもしれません。
その場で重さを測ってくれますので、気になる人は窓口の人と相談して切手を購入しましょう。
支払い方法
切手や郵送料金の支払いは、現金、クレジットカード、Pay系に対応している店が多いです。
現金のみ対応している店もあるので、現金以外で支払いたい場合はキャッシュレス対応している店をこちらから探すか、店舗窓口で聞いてみてください。
【在留申請オンラインシステム】在留カード・就労資格証明書送付に関するお知らせ
郵送してから3営業日後、「【在留申請オンラインシステム】在留カード・就労資格証明書送付に関するお知らせ」という件名のメールが届きました。
さらにメールを受信してから2日後、無事に在留カードを受け取れました。
実際に郵送してから在留カードの受け取りまで、土日祝を含めると1週間程度です。
申請後の問い合わせ先
申請に関して何か連絡する場合が、地方出入国在留管理官署に連絡しましょう。
問い合わせする時は、申請受付番号(メール2通目に記載)が必要です。
申請受付番号の「●オン」は以下のいずれかに当てはまります。
札オン:札幌出入国在留管理局
仙オン:仙台出入国在留管理局
東オン:東京出入国在留管理局
横オン:東京出入国在留管理局横浜支局
名オン:名古屋出入国在留管理局
阪オン:大阪出入国在留管理局
神オン:大阪出入国在留管理局神戸支局
広オン:広島出入国在留管理局
高オン:高松出入国在留管理局
福オン:福岡出入国在留管理局
那オン:福岡出入国在留管理局那覇支局
まとめ
いかがでしたか?
今回は在留資格更新のオンラインで申請した場合の郵便受け取りの方法を解説しました。
オンライン申請できる環境があれば、出入国管理局に行く必要がないので非常に楽です。
オンライン申請する皆さんの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!