日本は世界でもトップクラスと言われるほど医療が充実しています。
特に日本の医療制度の良い点が、病院やクリニックで受診すると自己負担額が少なくて済むこと。
日本で健康保険料を支払っている人であれば、国籍に関わらず誰でも医療制度を受けることができます。
また、市販薬を通販や薬局で購入するよりも、医療機関で処方される薬のほうが安く買うことができます。
ただ、病院に行くことは外国人にとってかなりハードルが高く、実際に市販薬で我慢している人も少なくありません。
一般的な医療機関の受診方法、薬局で薬のもらい方を紹介します。
医療機関を利用するステップ
医療機関を調べる

病院、クリニックには専門がありますので、google mapで近くの医療機関を調べるのが一番良いと思います。
日本語に自信がない場合は、電話予約が必要な医療機関は避けましょう。
なお、大学病院は中小規模の病院やクリニックからの紹介状がないと特別料金がかかりますので、注意が必要です。
医療機関で受診・治療する
大抵の医療機関は予約なしでも受診できます。
しかし初めて医療機関を受診するときは、問診票の記入しなければなりません。
またどんな症状なのか、Google翻訳などを使って受付に伝えましょう。
★新型コロナウィルス(COVID-19)に感染しているかも!?と思ったら、医療機関を受診する前にホットラインまたは住んでいる自治体の保健所に電話しましょう。

また、初診や月初の受診の場合は必ず保険証を持っていきましょう。
保険証を提出しないと、医療費が全額自己負担になります。
会計→処方箋をもらう
治療が終わり、受付で名前を呼ばれたら会計します。
日本ではまだクレジットカードが使える医療機関が少ないので、特に初診の場合は現金を多めに持っていきましょう。
会計が終わると領収書と処方箋がもらえますので、捨てないでくださいね。
処方箋とは?
処方箋は薬局で薬をもらうための引換券です。
ほとんどの病院・クリニックでは、直接患者に薬を渡しません。
医師が処方した薬が欲しい場合は、病院・クリニックを受診して処方箋をもらう必要があります。
また、処方箋の有効期限は4日間ですので、早めに取りに行きましょう。
薬局で処方箋を提出
医療機関から受け取った処方箋を薬局に持っていきます。
薬局でも保険証を持って行きましょう。
初めてその薬局に処方箋を持って行った場合、病院・クリニックと同じように問診票を記入する場合があります。
会計→薬を受け取る
薬の準備ができたら、薬局で会計をして薬を受け取ります。
薬局の場合、クレジットカードが使える場所が増えてきました。
お得に医療機関を利用するには?
平日18時までの受診がお得!
平日18時以降と土日祝に医療機関を受診すると少し割高になります。
薬局の処方箋は、平日午後7時〜午前8時、土曜日午後1時以降、日曜祝日も同じように割高になります。
同じ医療機関を受診する

初めて行く医療機関では、自己負担で1,000円弱ほど必ず初診料がプラスされます。
良い病院に出会えたら、できるだけ同じ病院・クリニックに通いましょう。
しかし定期的に通っていない、または別の症状で受診した場合は初診扱いで初診料が加算される場合があります。
ちなみに歯医者の場合は、3ヶ月以内に再訪すれば初診料はかかりません。
3ヶ月以内に同じ薬局で薬を処方してもらう
薬局も医療機関と同じく、初めて薬を処方してもらう薬局では割高になります。
お薬手帳を持っていて、3ヶ月以内に病院・クリニックで処方箋をもらう場合は、同じ薬局で薬を処方してもらいましょう。
お薬手帳とは?
薬の飲み合わせや服用歴を医師や薬剤師が確認するものです。
薬局で無料でもらえますし、医療費を抑えることができるので、持っていて損はありません。
スマホアプリでもお薬手帳はありますが、残念ながらほとんどのアプリが日本語対応のみ。
日本語の苦手な外国人の方には、薬局でもらえる紙のお薬手帳をおすすめします。
薬はジェネリックを希望する
ジェネリック医薬品とは、特許の切れた薬のことです。
賞味期限が切れてるわけではありません。
新薬と同じ成分・効用ですが、違いは価格。
ジェネリック医薬品のほとんどが新薬の半分以下の価格で買うことができます。
薬によっては新薬しか開発されていないこともありますが、ジェネリックでカバーできる薬であれば是非利用しましょう。
健康保険証を受け取ると「ジェネリック医薬品を希望」というシールが付いているので、保険証やお薬手帳に貼っておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
日本の医療システムは複雑で分かりづらいですが、安心で安価に医療を受けられますので、是非保険を活用しましょう!