・内定先・入社したばかりの会社の口コミが悪く、不安になっている
・入社と退社を繰り返している
・仕事が長続きしない
履歴書が汚れる以上に危険な理由
就職活動は、多くの時間と労力を費やすイベントの一つです
しかしやっとの思いで掴んだ内定にも関わらず、さまざまな理由で内定辞退や試用期間中に退職することがあります。
実際に筆者は数ヶ月置きに入退社を繰り返し、定職がない状態が数年間続きました。
巷でよく言われる「履歴書が汚れる」以外の観点で、「入社直前での内定辞退や試用期間中の退職が危険な理由と対策をご紹介します。
内定辞退や退職は”癖”になる
既に企業へ内定を承諾済みで内定辞退することと、入社後にすぐ退職することは非常にエネルギーを使いますが、何度も繰り返すと不思議なもので慣れてきてしまいます。
以下一例(負のスパイラル)です。
- 内定獲得・承諾
口コミサイトを読む
- 不安になり内定辞退
- 転職活動再開
- 内定獲得・承諾
口コミサイトでは問題なさそう
- 入社
企業文化が自分に合わない!
思っていた会社と違った!
- 退職
- 転職活動再開
以後続く・・・
上記からもお分かりのとおり、結果として自宅警備期間が長くなってしまいます。
仕事が決まらず収入が得られない
仕事をしながら就職活動をしている方は別として、求職期間中は収入が止まってしまいます。
収入を確保すべく、早く就職活動を終わらせたいと思いがちです。
ところが負のスパイラルに陥ると、収入が安定せず、最悪の場合、家賃や税金等が支払えなくなります。
スキルを習得できない
定職に就けない期間が長くなると、時間だけが過ぎていき、スキルの習得ができません。
中途採用の場合、企業は即戦力を求めているため、よほどの理由がない限りはスキルがなければ採用しません。
結果として、未経験OKのブラック企業にしか採用してもらえず、負のスパイラルにはまってしまうのです。
内定辞退・退職癖を無くす為には?
1. 口コミサイトを過信しない
企業に対して不安を抱く大きな原因は「企業の口コミサイトを過信してしまう」ことです。
応募先・内定先企業の情報を調べる際、現役または元従業員が書いたであろう口コミサイトに辿り着きます。
口コミサイトに投稿している方々も、転職活動をしていることがほとんどです。
転職活動をする理由は現状に不満を抱いていることが多いため、企業に対して良いことを書きません。
しかし捉え方は人それぞれなので、書き手の書き方次第で企業の印象は大きく変わります。
たとえば次のケース。
「アットホームな会社で、従業員は良い人ばかり」
「公私混同している」
事実に対して他人がどう捉えるかなので、口コ上の文面からは会社の実態は読み解けません。
特に「良い人」とは非常に曖昧な表現で、具体的に何が良いのかわかりませんよね。
しかしながら、その会社を志望・入社する人たちは、悪い口コミを鵜呑みにし、内定辞退・早期退職をすることになります。
部署や上司によって異なるので、口コミはあくまでも”参考程度”(※ここかなり重要です)にしましょう。
2. 転職エージェントを使ってみる
中途の場合は転職エージェントを利用したほうが良いです。
この結論に辿り着くまで、筆者は2、3年かかりました。
筆者自身、転職エージェントを毛嫌いしていたことがあり、ずっと自力で求人を探していました。
紹介手数料を人材紹介会社に払うのであれば、給料に反映してほしいと思っていたのです。
日本に帰国し、転職エージェントを利用して気がついたことは、紹介手数料を支払ってでも優秀な人材を採用したい企業=人気の企業や大手企業であることが多いということです。
応募が殺到する企業の採用担当者が、全ての応募者の応募書類を確認するよりも、人材紹介会社が推薦した応募者の中から決めることで、結果として企業側はコストをかけずに済みます。
転職エージェントはボランティアではないので、仕事として求職者に求人を紹介しているのですが、求職者が早期退職してしまった場合、転職エージェントは企業からもらった紹介料を返金しなければなりません。
このことを考慮すると、ちゃんとしたエージェントであれば、上記の事態を防ぎたいので、必然的にブラック企業や求職者と相性の悪い企業は提案しないのではないかと思います。
3. 理想を求め過ぎない
「休みが取れる」「残業少ない」「人が優しい」「未経験可」
上記のように求人票には良いことしか書いていません。
会社規模、待遇、勤務地、勤務時間、人間関係・・・条件は出すとキリがないです。
福利厚生も大抵の企業では充実していると謳っているのですが、実際に利用できるかは部署や上司次第。
「これは絶対に譲れない!」という条件だけいくつか絞っておくことが重要です。
転職エージェントの中には、内部情報を持っている方もいらっしゃるので、気になる場合はエージェントの担当者へ聞いてみましょう。
4. 会社や仕事を選び過ぎない
3つ目と類似していますが、「選り好み」するとなかなか仕事は見つかりません。
コロナショックで失業した方、なかなか仕事が決まらない方が増えたように思えますが、選ばなければ仕事はあるのです。
ご自身が就職活動を続け、会社を決めきれないのは、希望する企業や仕事の競争が激しいからです。
理想を下げ、自分の中である程度妥協しなければ、入退社を繰り返すことになります。
自分で企業や仕事を狭めすぎると応募できる範囲が限られてしまいますので、転職エージェントなどの専門家に相談し、少し範囲を広げてみましょう。
5. 会社に期待しない
3と4つ目のまとめの項目ですが、入社前後でのギャップが大きいほど、早期退職に繋がります。
例えば、期待値MAXで入社したところ、ゴミ捨て等の本業以外の業務があったり、定時で帰りづらい環境だったり、本業以外のことで幻滅する可能性があります。
過度な期待は禁物ですが、ご自身の中での許容範囲や妥協点を整理しておくと、どんな会社であれば仕事を続けていけるのか明確になります。
また、何十年も同じ会社で働く必要はないので、「一時的に」仕事をする場所だと思うと少し気が楽になりませんか?
直接企業に言いづらいことは、転職エージェントを通じて確認するのも一つです。
ご自身の直感と会社を信じてみましょう
まずはあなたが選んだ会社ですから、自分の直感や会社を信じてみましょう。
特に中途採用は、時期によって求人数の増減はあるものの、自分の理想の企業・求人を見つけられるのはお見合いと同じで、運とタイミングではないかと思います。
また転職エージェントは当たり外れがありますので、直感で「無理!」と思ったら、他の人材紹介会社にも相談することをおすすめします。
ちなみに筆者は次のように使い分けていました。
転職サイト
=いつも求人募集している企業(=人がすぐ辞める=ブラック企業)を避けるための情報収集
転職エージェント
=実際のお見合いの場所なので、外せない・妥協できる条件を担当者に連携し、できるだけ自分の理想に近い企業を探してもらう。
求職中の皆さんが素敵な企業と出逢えますことを祈ってます!