マレーシア旅行・移住前に知っておきたい現地の常識

マレーシア旅行・移住前に知っておきたい現地の「常識」

こんにちは、MAHARIです。

マレーシアは一年中常夏の過ごしやすい国の一つです。

旅行や移住の前に確認してほしいことを実体験を含め、まとめました。

スポンサーリンク

生活編

水道水は飲めない

日本ほど水道水の綺麗な国は少ないと思いますが、マレーシアでは水道水を飲むことはできません

筆者はPanasonicの浄水器をMYR250ほどで購入し、1年間使っていましたが、最後の方は水がフィルターが茶色になって、ぬめりがありました。

また、浄水器に通した水道水でも日によっては不味いと感じることもあったため、飲み水としては不向きだと感じました。

飲み水は、スーパーやコンビニで購入してくるか、ウォーターサーバーを契約することをおすすめします。

コンドミニアムや一部ホテルにバスタブはない

shower
Bukit Bintangのレジデンスホテル(筆者撮影)

コンドミニアムの内覧でわかることですが、マレーシアの住まいにはバスタブ文化はありません。

常に暑い国のため、湯船に浸かる習慣がないためです。

また一般的なグレードのホテルですとバスタブがついていない部屋が多いです。

エレベーター・エスカレーターがよく止まっている

ショッピングモールや駅など、エレベーターやエスカレーターが使用できない状態が日常茶飯事です。

場所によっては規制テープがなく、エスカレーターを階段として利用することもありました。

筆者自身は、これらに乗っている最中に止まることはありませんでしたが、特にエスカレーターを歩く習慣のある方は危険ですのでご注意ください。

宿泊先ではデポジット(敷金)が必要

ホテル等で宿泊する際は、チェックイン時にデポジット(敷金)を要求されることがあります。

日本にはない文化ですが、大体MYR50〜MYR200(≒1,500~6,000円)で、一部クレジットカードでも対応してくれるホテルもあります。

チェックアウト時に部屋の状態に問題がなければ、返金してもらえますのでご安心ください。

返金の際は領収書を持っていかなければなりませんので気をつけてください。

日本の2階=マレーシアの1階

マレーシアは多文化の国ではあるものの、歴史的背景からイギリス文化の影響を大きく受けています。

その1つとして、建物のフロアは日本と数え方が異なりますので注意してください。

日本マレーシア
地下2階B1F
地下1階LGF
1階GF
2階1F
※一部上記と異なる場合あり

配達の日時指定ができない

旅行者には当てはまりませんが、マレーシアに中長期的に滞在する方は注意が必要です。

残念ながら、配達の日時指定はできません。

ポスト投函できないものや、コンドミニアムのコンシェルジュが荷物を預かってくれない限り、1日中、配達員を待つことになります。

もし受け取れなかった場合、その荷物が保管してある倉庫まで出向かなければなりません

交通編

移動手段は基本タクシー(Grab)

<a href="https://pixabay.com/ja/users/mohamed_hassan-5229782/?utm_source=link-attribution&utm_medium=referral&utm_campaign=image&utm_content=5693219">mohamed Hassan</a>による<a href="https://pixabay.com/ja/?utm_source=link-attribution&utm_medium=referral&utm_campaign=image&utm_content=5693219">Pixabay</a>からの画像

タクシーと言っても、手を上げて止めるタイプはぼったくられることがありますので、おすすめしません。

安全かつ目的地まで確実に行けるのはGrabです。

一般のドライバーが乗客を目的地まで乗せ、到着時に乗車代金を支払うサービスです。

日本の白タクに相当する、Uberと同じサービスです。

日本人には抵抗のあるサービスかもしれませんが、Grabの非常に優れている点を列挙していきます。

ドライバーに対しての評価制度

UberやUberEatsの配達員と同じく、乗客は乗車後にそのドライバーに対して評価(星1〜5)をすることができます。

例えば、飲酒運転、車内で喫煙、目的地を故意的に間違える等、問題のあるドライバーは低評価となり、Grabでの仕事ができなくなります

逆に印象が良ければ、乗客からチップを受け取ることもありますので、ドライバーのやる気アップに繋がるのです。

結果として、ぼったくりや態度の悪いドライバーは淘汰されるため、乗客は安心してGrabを利用できるのです。

目的地を予めピンで指している

通常のタクシーの場合、目的地を口頭で伝えるため、時に目的地が相違する場合があります。

Grabの場合は、目的地を入力またはスマホの地図上にピン留めしてから近くのドライバーを探してくれるので、ドライバーも目的地を知った上で乗せてくれます。

明瞭会計

Grabは目的地を入力し検索した段階で、乗車代金まで算出してくれますので、それ以上をドライバーから請求されることはありません。

また、クレジットカード決済の場合はその場での金銭のやり取りが発生しないので、ほぼトラブルはないです。

チップを払いたい場合は、乗車後にもドライバーに支払うことができますので、非常に便利です。

慢性的な交通渋滞

traffic jam
ラッシュ時間前のKL近郊のMRT Phileo Damansara駅周辺(筆者撮影)

マレーシアは車社会であり、KL中心部や郊外でも渋滞が日常茶飯事です。

特に通勤・帰宅時間帯はほぼ車が動きませんので、Grabを使ったとしてもなかなか車が到着しません。

目的地まで電車で行けるようであれば、電車を利用することをおすすめします。

スーパーマーケット編

酒と豚肉は隔離エリア

イスラム教徒(=ムスリム)にとって、ハラルかどうかは非常に重要なポイントです。

ハラルとは、アッラー(神)に許された物事全般を指します。

ハラル製品にはハラルマークが付いていますし、飲食店でも「HALAL」と記載されています。

細かく挙げればキリがないので、豚肉とアルコール(消毒液も含む)はNGと覚えておけば良いと思います。

一般的にNon-Halal(ノンハラル)と呼ばれる食材に分類され、話題にするだけで非常に嫌な顔をされますので気をつけてください。

しかし多国籍国家であるため、マレー系やアラブ系以外のスーパーではNon-Halal食品が売られており、店の奥のほうに売っています。

店によっては小部屋のようになっており、完全に隔離されていることもあります。

ドリアンと生臭さが充満している

う●この臭いと揶揄されるドリアンは、ホテルでも開封が禁止されているほど、強烈な臭いを放っています。

ほとんどのスーパーでドリアンは置かれており、不可避だと思われますので苦手な方は、ドリアンの臭いを察知したら息を止めましょう。

またドリアンだけでなく、肉や魚がパック詰めにされておらず、その生臭さが鼻につくこともあります。

レジ袋が貧弱

KLでは日本よりも早くレジ袋が有料(MYR0.20/1枚)となっておりますが、その袋が非常に破れやすいです。

牛乳のようなある程度重さのある、角張ったものを入れてしまうと、そこからすぐに穴が開きます。

買い物にはマイバッグ必須です。

店内飲食は課税対象

マレーシアは消費税がないので店頭価格=支払う金額なのですが、店内飲食は税金がかかりますので注意が必要です。

知らないと最悪警察沙汰に・・・

たとえばコロナ禍において、日本では「マスク推奨」「外出は控えて」など、いわゆる「お願い」レベルでした。

しかし、マレーシアの場合は命令ですので、命令に反すると逮捕されます

実際、夫の友人で密な状態でパーティをしていたところに警察が入ってきて全員逮捕マスクをせずに接客していた従業員が警察に連行されたニュースも流れました。

マレーシアを訪れる際は、何がOKで何がNGなのか確認しておきましょう。

宗教編

公式はイスラム教国家

公式にはマレーシアはイスラム教国家です。

そのため、マレーシアの国や法律はイスラムの教えが基本です。

とはいえ、国として「イスラム教を信仰しなさい!」と強要しているわけではありません。

実際に中華系(仏教など)やインド系(ヒンドゥー教など)も多く、その他にもいろんな国の出身者が集結しています。

また余談ですが、ムスリムの前で豚やお酒の話をすると非常に気分を害してしまいますので、マナーとして話すことを避けましょう。

モスクに入る時

<a href="https://pixabay.com/ja/users/andale_lucy-2516742/?utm_source=link-attribution&utm_medium=referral&utm_campaign=image&utm_content=1373975">Andale_Lucy</a>による<a href="https://pixabay.com/ja/?utm_source=link-attribution&utm_medium=referral&utm_campaign=image&utm_content=1373975">Pixabay</a>からの画像

モスクはイスラム教徒の神聖な場所です。

男性と女性でお祈りできるスペースがそれぞれあるため、たとえば異性カップルで一緒に入ることはできません

また、女性は髪や肌の露出の多い服装でモスクに入ることはできません

モスクによっては布(ヒジャブ)やフード付きのベンチコートを貸し出しているので、それらを着て中に入るようにしましょう。

毎週金曜日=ムスリムの日

日本を含めて多くの国では土日が週休ですが、マレーシアでは金曜日も休み、もしくは半休です。

とはいえ、マレーシアにある会社全てがイスラム系ではないので、全てが閉まるわけではありません。

金曜日はイスラム教の人たちのランチ休憩が長くなる(2〜3時間)傾向にあります。

特にお役所関連は午前中で閉まってしまいますので注意が必要です。

ラマダン(断食月)中はランチ営業の店が激減

4月〜5月にラマダンが行われ、イスラム教徒は日中に飲食することができません(水もNG)。

そのため、イスラム系の飲食店は日中は閉めているので、ランチの幅が狭まります。

しかし、ラマダンはイスラム教徒の一大イベントなので、飲食店では「ラマダン・ビュッフェ」が開催されるほど、日没後の街は非常に活気があります。

ラマダン期間中のみビュッフェを開催するお店も多いので、日中の食事を少し我慢してでも訪れたい期間ではあります。

公共の場編

No

公共の場でのイチャイチャはNG

イスラム教の考え方が反映されています。

たとえば、ハグ、キス、それ以上のことでイチャイチャしていると判断されるもの全般がNGです。

モスクは神聖な場所ですので、手を繋ぐことも禁止されています。ご注意ください。

電車やバス内での飲食NG

ルール上はNGとしていますが、たまにストローのささったジュースやハンバーガーを片手に持って食べ飲みしている人をちらほら見かけます。

要はバレなきゃいいという感覚なのでしょうが、見つかったら言い訳できないので、止めた方が無難です。

飲食店は基本禁煙

街中では、タバコを吸っている人を多く見かけますが、KLの飲食店で灰皿を置いている店はほとんどありません。

日本よりも飲食店での禁煙は徹底されていますので、愛煙家の方々は注意してください。

例外として、シーシャ(水タバコ)を置いているアラブ系のお店では、もしかすると喫煙OKかもしれませんので、お店で確認してみてください。自分の身は自分で守りましょう

文化の違いを知る=人生を豊かにする

ここまで、日本と違うマレーシアの常識をご紹介してきました。

文化が違う国を訪れることで新たな発見ができますし、結果として自分の人生にプラスになります。

また、禁止行為をしたら即逮捕というわけではないのですが、日本以上に法律の強制力があるのは事実です。

そして「知らなかった」では通用しないので、自分を守るためにも渡航前の情報収集は徹底してくださいね。

マレーシアを訪れる際には異文化を楽しんでください!