・日本の将来に不安になってきたので、海外での生活を考えている
・学歴・職歴・語学力に自信がないが、未経験でも海外生活・就職したい
・海外就職の手続きを知りたい
【結論】海外就職・移住がしたいなら就労ビザを取る
海外就職をする場合、現地の就労ビザ(Employee Pass)を取ることが一般的です。
今回は企業の求人応募から現地の海外就職を叶えるまでの流れを記述していきます。
海外就職のハードル
海外就職って、ものすごくハードルが高そうに思えますよね。
確かに世界的に人気のある国であれば日本以上に就職が大変だと思いますし、就労ビザの発給も難しいです。
一方、マレーシアのような経済成長している国では、現地就職でのビザ発給のハードルは低い傾向にあります。
理由としては、マレーシアが海外のIT企業を受け入れたことで、国が成長できた歴史が関係していると言われています。
語学力に自信がなくても、企業によっては語学力不問としている求人も多くありますので、そうした求人に絞って探してみるといいと思います。
また最近は就労ビザの発給条件が年々厳しくなってきているようですが、大卒であれば職歴なしの新卒OKとしているケースもあります。
海外就職の流れ
海外就職の一般的なフローは次の通りです。

企業に応募
現地の求人の探し方は主に以下のパターンです。
日本の求人サイトの場合、企業に直接応募ではなく「転職エージェント経由応募」となっている求人が多いです。
その場合は必然的に転職エージェントに相談することになりますが、非公開求人を紹介してもらえるかもしれませんので、登録してみても良いかもしれません。
コロナにより就労ビザの取得までに時間がかかっているものの、就労ビザが下りないわけではありません。
またビザが下りるまでは日本からリモートで研修する等、会社によっては対策をしているので、すぐに働きたい人でも安心できます。
注意点として、海外転職では英語の履歴書が必須です。
応募時か内定後のビザ申請時に必要ですので、英語に自信がない方はGoogle翻訳などを駆使+書き方のサンプルを調べて何となく形にしてみてください。
また海外専門の転職エージェントに相談し、添削していただいても良いかと思います。
面接
未経験可・語学力不問としている職種の代表例が「コールセンター」です。
電話をかけてくるお客様とは日本語でやり取りしますので、面接でも基本的に日本語で面接が行われます。
面接で見られるポイントは主に以下です。
- 流暢な日本語が話せる
- 敬語が使える
- 基本的なPCスキル
PCのスキルチェックは面接前後に行われることがあり、面接内容と併せて採用の可否を判断されます。
また、語学力のある方については面接で簡単なスピーチや会話を求められる場合もあります。
前職確認(バックグラウンドチェック)・リファレンスチェック

日本でも外資系企業や大手企業では、前職確認やリファレンスチェックがあることで有名です。
念の為、バックグラウンドとリファレンスチェックは明確な違いがありますので、紹介しておきます。
・前職確認(バックグラウンドチェック)
=前職または現職の人事に連絡し、求職者の経歴の虚偽や勤怠状況について確認します。
・リファレンスチェック
=求職者が指名した直属の上司や同僚へ人事が連絡し、求職者の仕事ぶりや面接でわからなかった性格などを確認します。
ちなみに筆者の場合、提出書類には「前職の直属の上司や同僚の連絡先」を記載する箇所がありましたが、前職確認やリファレンスチェックはありませんでした。
日本の会社は個人情報に厳しいので、事前に会社や上司に相談しない限り、個人情報を一切開示しません。
また推測ですが、マネージャーなどの管理職クラスでないと前職確認やリファレンスチェックは行われないのではないか、と考えています。
万が一、内定先の企業から「リファレンスチェックで誰か指名してください」と言われた場合は、事前に上司や同僚にお願いし、突然連絡が入ってもトラブルにならないようにしておきましょう。
採用
採用されると、オファーレターというものがメールで届きますので、待遇を確認します。
全て英語で書かれておりますので、英語が苦手な方は翻訳機を使って読解しましょう。
内容に問題がなければ、オファーレターや契約書にサインしメールで返送します。
その後、会社がビザ発給の手続きをしてくれます。
ビザ発行
会社で就労ビザの発行のため、渡航・就業可能日を会社から聞かれます。
ビザ取得までの流れは以下です。
- 会社からビザを取得した旨連絡をもらう
- 片道航空券を購入
- 最寄りの大使館(大抵は都内)に赴き入国ビザの申請をする(パスポートを預ける)
- 数日後に再度大使館へ赴き、入国ビザが貼り付けられたパスポートを受け取る
- 現地へ入国会社にパスポートを預け就労ビザを貼ってもらう
3と4の入国ビザ発給は国や企業によって省略する場合があります。
しかし入国ビザなしで入国した場合、仮のビザで入国・就業しているので、人によっては本ビザが下りず、帰国せざるを得ないことになります。
詳しくは別記事にまとめていますので、気になる方はご覧ください。
就業

入国ビザが発給され、現地に到着したらいよいよ夢の海外就労が始まります。
まとめ:海外就職は難しくない
海外で仕事することは非常にワクワクしますし、楽しめる人には非常に良い環境です。
海外就職は、今回のコロナによる海外情勢やご自身やご家庭の事情によって実現が難しくなりますので、行けるタイミングで是非チャレンジしてみてください。